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レディーガガ「Joanne」 44KHz/24bit [音源、曲紹介]

世界最高のPCMハイレゾをAKG K812で聴く

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Lady Gaga「Joanne」44KHz/24bit

結論を言うと、この音源は凄い!
これがハイレゾの醍醐味である!

日本では、96KHzや192KHzにするのがハイレゾだと思っている。
ハイレゾの意義が全く理解されていない。
アメリカのマスタリング技術者はハイレゾの意義を知っている。
私に言わせれば、96KHzや192KHzにすることは、ほとんど意味は無い。
そんなことは、プレーヤーソフトでもできるし、アップサンプリング機能があるDAC、DDCもある。
私はJRiverMediaCenterで44KHzを88KHzにアップサンプリングしている。
そうすることによって、若干解像度が向上する。
それだけで済む問題である。

24ビットの良さを最大に発揮している「Joanne」

この音源の凄いところは、48KHzや96KHzにすることを全く考えていないこと。
24ビットにすることだけを考えている。
24ビットの良さを最大に発揮することが目的である。
それでは、24ビットの良さとは何ぞや?
それはダイナミックレンジの広さである。

それでは、ダイナミックレンジとは何ぞや?
映像や画像を扱う人なら分かると思うが、
映像や画像でのダイナミックレンジとは、色の明るさの階調のことである。
明るさの階調が広くて細かければ、暗闇や明るい場所でも正確なディテールを表現することができる。
明暗を正確に出せて、正確なディテールを描ける、遠近感や立体感も正確に描ける。
音のダイナミックレンジとは、音の強弱の階調のことである。
つまり、24ビットは音の強弱の階調の幅が広く細かいということ。

音の位置が計算されているような空間再現

24ビットの音源は、日本でも増えてきたが、
本当に24ビットのダイナミックレンジを使い切っているのだろうか?
と思うような音源ばかりである。
私が聴く感じでは、単に16ビットを変換しただけじゃないの?と思ってしまう。

「Joanne」の24ビット音源の凄いところは、
音の位置が明確で正確であること。空間再現が優れていること。
まるで、音の位置を計算して、空間設計しているのでは?と思うくらい。
AKG K812で聴くと、この空間は圧倒的になる。
まず、ボーカルの位置がはっきり分かる。立体的にボーカルが存在しているのである。
そして、周りの楽器の位置も明確で正確である。
広い空間を描き、中心にボーカルが明確に立っていて、
周りに各楽器がそれぞれ立っている感じがはっきりと伝わってくる。
こんなに空間再現が正確な音源は、私は初めて聴いた。
こんなに正確に空間を再現できるのは、24ビットのダイナミックレンジを有効に使っているから。
これこそ24ビットの醍醐味である。という完成度になっている。
レディーガガの「Joanne」は形式だけのハイレゾではない。
これが真のハイレゾである。

AKG K812で聴く24ビットとは

DSC00967-2.jpg

24ビットの音源の良さを最大に味わうには、
再生装置や出力装置のダイナミックレンジが高くなければならない。
出力装置の中では、AKG K812が最もダイナミックレンジが高いヘッドホンである。
イヤホンならIL300Affettoということになる。
そのためには、まずSN比が高くなければならない、
ヘッドホンならオープンでなければSN比を高くすることができない。
その上で、ダイナミックレンジを高めるためには、
一言で言うなら、音をいかにロスなくそのまま出力できるか、
入力した音をそのまま出力できるか、という性能である。
つまり、出力効率が高いということ。
よく言われる、音が篭っている、ベールがかかっているなどは、音を出し切れていないこと。
そして、単純に感度を上げて音量を上げても、音がピーキーになり、雑音も増える。
K812は音量が取りやすいが、雑音は無く正確な音を出す。
つまり、K812はSN比が高く、出力効率が高いのでダイナミックレンジが高いヘッドホンである。

ダイナミックレンジが高いヘッドホン、イヤホンで聴くと、
24ビットのダイナミックレンジをそのまま聴くことができる。
音の強弱の階調が広くて細かいということ。
正確な音のディテール、正確な音の位置、正確な空間再現が出来るということ。
具体的に言うと、マイクの向こうにボーカル、楽器が立っている正確な存在感、立体感があるということ。

Joanne 24-16.jpg

ちなみに、同じ音源のMP3 320Kbpsを聴いて見ると、
24ビットを聴いた後では、聴けたもんじゃない。
空間が潰れてしまう。空間が存在しない。平面の音楽になってしまう。
全く音楽に没入できない。
音楽のクオリティーが全く比較にならない。

AKG K812の性能を最大に発揮するには、やはりバランス駆動

DSC01049-2.jpg

K812のレビューをまだしていないが、
結論を言うと、バランス接続すると圧倒的な音楽になる。
バランス改造のレビューは別途したいが、
私のK812の概要は、
まず、ノーマルのLEMOコネクタは残しているが使っていない。
代わりにミニXLR4極オス端子を付けた。
つまり、他のヘッドホンとケーブルを共有できる端子にした。
なので、外部ケーブルはBELDEN88761と87761の4本出しを使っている。
そして、内部配線はノーマルの配線は残しているが外している。
代わりにBELDEN8503で配線した。

世界最高のソースは、やはりStyleaudio

DSC01058-2.jpg

バランス出力するためのソースはStyleaudioのSAPPHIRE/LE。
バランス出力するヘッドホンアンプはVICJOHNAUDIOのHAV3。

SAPPHIRE/LEは音質で言えば、iHA-21EX-ZIIとほぼ同等。
OPA627の最高の音をバランス出力のソースとして使う。
HAV3のOPAMPは、これに合わせてLME49990に換えた。
なぜ、LME49990でなければならないのか。
LME49990が最も性能が高く、くせが無い音であるから、
OPA627の音を最も良い音で、そのまま出すことができるから。

ソース SAPPHIRE/LE
バランスヘッドホンアンプ HAV3 LME49990 15V入力
ヘッドホン AKG K812 バランス接続 BELDEN88761 内部配線 BELDEN8503

AKG K812とSAPPHIRE/LEのバランス出力の音とは

まず、HAV3のアンバランス出力で聴いて見ると、
音質はiHA-21EX-ZIIのヘッドホン出力とほぼ同レベル。
iHA-21EX-ZIIはヘッドホン用の音作りをしているので、
SAPPHIRE/LEと比べると、若干すっきりした整頓された音楽のように感じる。
それに対してSAPPHIRE/LEはスピーカー用の音作りがされているので、
ヘッドホンで聴いたら、若干ごちゃごちゃ感がある。
SAPPHIRE/LEは一つ一つの音が強くてはっきりしている。

では、バランス出力して聴いて見ると、
見事に空間が広がる。
アンバランス出力でのごちゃごちゃ感が全く無くなる。
一つ一つの音が強くてはっきりしていて、音が完全に分離される。
見事な音である。
SAPPHIRE/LEの特徴は、単にOPA627だから音が良いのではない。
SAPPHIRE/LEの最大の良さは、完璧にチューニングされていること。
音が強くて明確で精密であること。
音像やディテールが明確で正確であること。
一つ一つの音が完成していて、音楽のディテールが完成していること。
それらの完成された音が、バランス出力によって、
より明確にはっきりと表れる。

SAPPHIRE/LEをバランス出力した音とは、
まず、元々高いSN比がさらに高くなる。
空間がより広くなり、音も広くなる、迫力が格段に増す。
そして、バランス駆動することによって出力効率が上がるので、
ダイナミックレンジもさらに上がる。
それらにより、一つ一つの音が、よりはっきりと強く、
まるで、別々に鳴っているように音が分離する。
結果として、正確な音、正確なディテール、正確な空間を描くことができる。
ボーカル、楽器のディテールが正確でリアルである。
定位、空間も正確で広い。立体感がハンパではない。

そして、K812の特徴は、
ダイナミックレンジが広くて、速くて正確な音なので、
音のディテールが精密で正確であること。
つまり、K812でSAPPHIRE/LEのバランス出力の音を聴くと、
とんでもなく精密で正確な音のディテールを描ける。
とんでもなくリアルな音、リアルな空間ということ。
この「Joanne」の24ビットの音源を聴くと、
マイクを挟んで、ボーカルや楽器を聴いているような感覚を感じることができる。

ここまでリアルな音楽を聴けるのは、
この組み合わせでしか聴けない。


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