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AKG K812 レビュー [AKG]

世界最高のダイナミックレンジを持つヘッドホン

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世間のAKG K812のレビューで共通していることは、
情報量が多い、音のディテールがリアルである。ということ。
これは、53mmドライバーの情報量の多さもあるが、
音のディテールを詳細に描ける理由は、
ダイナミックレンジが抜きん出て高いためである。
AKGの宣伝文句を引用すると、
「広大なダイナミックレンジを得ながら、微細な信号も精確に再現。」とある。

オーディオ機器において、最も重要な性能は、ダイナミックレンジである。
これは基本であるが、世間ではメーカーもユーザーも本当の音を知らない。
リスニングなら作られた音が良い、と思っているだろうが、
原音の醍醐味に勝るリスニングは無いと私は断言する。

カメラなどの映像機器の性能はダイナミックレンジで決定する。
センサーの大きさと性能、レンズの性能、などで決定する。
これらの性能が高ければ、光の情報を多く取り入れることができる。
つまり、ダイナミックレンジが高くなる。ということ。

ヘッドホンやマイクの性能もダイナミックレンジで決定する。
SN比が高く、雑音が無く、音の強弱の幅が広い。
私がゼンハイザーHD800を買わなかった理由は、
AKG K812のほうがダイナミックレンジが高いからである。
私は原音の醍醐味を味わいたかったからK812を買った。

AKG K812は何が優れているのか

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K812に近いK712やHD700と比較するのが最も分かりやすい。
残念ながらHD800は所持していないが、
HD800とHD700は基本的には同じものである。
設計思想、技術レベルなど同じである。
音作りや用途が違うだけである。
しかし、K812とK712は技術レベルが違う。
音作りの方向性は同じだが、格段に性能が上がっている。

K812とK712は何が違うのか

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まず、K712の特徴は、抜けが良い、SNが高い、ダイナミックレンジが高い、
空間が広い、奥行きのある音、感度が低く能率が低い。

まず、K812とK712の能率の違いについて。
世間では、K812は能率が上がったので、ポータブルでも使っている人がいるが、
確かに音量は取りやすくなったが、性能的に言えば、
K812をポータブルで使っても釣り合わない。
K812の性能を発揮することはできない。
つまり、ポータブルDAPのダイナミックレンジとK812のダイナミックレンジは、
全くレベルが違う、ということ。
ポータブルDAPのダイナミックレンジに適しているのはK3003である。
AKGはそういう用途を考えて、製品の性能を決めている。

それでは、なぜK812はこんなに能率が上がったのだろうか?
これは、ポータブル用途を考えて能率を上げたのではない。
出力効率が上がったからである。
私がK812とK712を聴き比べて、最も違うと感じるのは、
出力効率が格段に上がっていることである。

では、なぜ出力効率が上がったことが分かるのか?
K812とK712は目指す音は同じであるが、
K812はK712で出し切れていなかった音を出せている。

広大で精細なダイナミックレンジ

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まず、ダイナミックレンジがさらに上がっている。
幅が広くなっただけでなく、階調も精細で豊かになっている。
これは、1.5Tの磁気回路と軽量なアルミ製ボイスコイルによるものである。
振動板のレスポンスも上がっているので、音の応答が速く、音が精細で正確になった。
音が、さらに末端までしっかりと出る、隅々まで強く出る。

音量を上げるだけなら、感度を上げれば簡単に上げられるが、
そうすれば、雑音も増えてピーキーな音になる。
K812は音量は上がっているが、雑音は増えていない、ピーキーな音ではない。
K712と同じような、奥行きのある音である。
分かりやすい例が、後述するHD700である。
K812とHD700は音量がほぼ同等であるが、
HD700は感度を高めたので、音の奥行きが減ってピーキーな音になってしまう。

つまり、K812は音量を上げたのではなく、出力効率が上がったのである。
K812とK712の目指す音は同じだが、
1.5Tの磁気回路とアルミ製ボイスコイル等により、出力効率が格段に向上して、
ダイナミックレンジが広くて豊かになった。と言える。
結果的に音量も大きくなった。

情報量が多い音

次に、私がK812とK712が違うと感じたことは、
中低域の情報量の違いである。
この違いが出るのは、K812は53mmドライバーで、K712は40mmドライバーなので、
順当な違いであるが、単純に中低域の量が増えたのではない。
K712の音は若干、中低域が引っ込んでしまう。
特にアンバランス接続なら顕著に表れてしまう。
K712はバランス接続で、初めて適正な音のバランスになると感じる。
しかし、K812はアンバランス接続でも適正な中低域が出る。

K812がアンバランス接続でも、適正な音のバランスであるのは、
前述の出力効率が上がったからである。
K712は能率が低いため、音を出し切れていない、振動板を駆動し切れていないと感じる。
K812は駆動に余裕を感じる、53mmドライバーでも余裕を持って駆動していると感じる。
つまり、駆動効率が格段に上がったので、
単に低音の量が増えたのではなく、
低音もダイナミックレンジが豊かで精細である。
レスポンスが速く、正確な低音である。
男性ボーカルや低音の楽器の音も、豊かで精細なディテールであり、躍動感もある。

応答速度が速く正確な音

K812とK712は、振動板の応答速度が違う。
これも、1.5Tの磁気回路とアルミ製ボイスコイルのおかげである。
K812の音は、高音も低音もレスポンスが速い。
速いだけではなく、音の歪みも少ない。
AKGは振動板に複合材を使用したと言っているが詳細は分からない。
振動板の中心部にエアフロードームを設けて空気を抜いている。
この構造はHD800の思想と同じである。
ドライバーが大きくなれば、振動板の歪みが増えるので、
音圧を逃がすことにより、歪みが減る。
これらにより、K812の音は、K712よりも歪みが減っている。
特に低音の歪みが減っている。
ドライバーが大きくなって、振動板が鈍重になるはずだが、
逆にレスポンスが速くなって、歪みが減って、
解像度が高く、キレのある、正確な音、精密な音になった。

正確な空間再現

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K712に唯一足りなかったものが、ヘッドホンの空間である。
K712は完全に音を抜いているので、限り無い空間になってしまうので、
定位が無い空間になってしまう。
なので、K812に新たに追加されたものは、定位のある空間である。

K812のハウジングは完全に音を抜いていない。
ハウジングの内側に薄い網が付けられている。
HD800やHD700より密閉感が少ない網である。
これは、ヘッドホンの空間を作り、音の定位を作るため。
限りなくK712に近い開放感がありながら、
HD800やHD700のような定位のある空間を作っている。
音の抜けと定位を絶妙のバランスで両立している。
K712のような広い空間でありながら、定位のある立体感のある音にしている。

K812とK712の違い[結論]

両者とも目指す音は同じであるが、
10年前に出せなかった音が、現在では出せる、という違い。
新技術によって出力効率が格段に上がったので、
ドライバーを大きくすることができる。
音域を広くすることができる。
ダイナミックレンジを広くすることができる。
レスポンスを速くすることができる。
結果として音量も上がった。

K812は正統に進化して、格段に性能が上がった。と言える。


AKG K812とゼンハイザーHD700の違いは

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K812に一番近いヘッドホンを挙げるならHD700だろうか。
K812とHD700の音楽の形態は似ている。
まず、中低域が豊かで音のバランスが良いこと。
どちらも、レスポンスが速くて正確な音である。
定位のある立体感、空間表現が似ている。
音量も同等レベル。
但し、全てにおいてK812の性能が上である。

音楽の形は似ているが、
K812のほうが情報量が多く、音が精細で精密である。
ダイナミックレンジが広く、奥行きのある広い空間。
音のディテールが詳細で精細である。

AKGとゼンハイザーの違いは

K812とHD700の違いというより、
AKGとゼンハイザーの違いと言ったほうがいいと思うが、
最も違う点は、やはりダイナミックレンジの広さである。
AKGはK812、K712、K3003など、ダイナミックレンジが広いという点が共通している。
AKGの音はダイナミッレンジが広いため、音が自然に分離される。
音が自然に立体的になる。
その違いを表しているのが、HD800やHD700に使われているフィルターである。

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このフィルターは、音を分離して、聴き良い音にしてくれるフィルターである。
このフィルターを外すと、音の分離が悪く、平面的で機械的な音になる。
HD800やHD700は、フィルターにより強制的に音を分離して、
音を分散させて、音を分離している。
ゼンハイザーの音は、サラウンド的な音になり、
中央の音像のディテールが曖昧になってしまう。

K812やK712は素通しのフィルターである。
フィルターを通す必要が無い、ということである。
音を全く加工しないで、ダイナミックレンジを高めることにより、
自然に音が立体的になり分離される。
そして、中央の音像のディテールが正確で詳細である。
つまり、K812やK712は完全な原音を出すことができる。


スピーカーよりもスピーカーらしい音

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私が使っているスピーカーはINFRASONICのBlow5であるが。
このスピーカーはリファレンスモニタースピーカーである。
モニタースピーカーと呼ばれる物は沢山存在するが、
リファレンスを謳っているスピーカーは非常に少ない。
このBlow5は数少ないリファレンススピーカーである。
Blow5の音は、味付けが無く、原音通りの音を出す。
SNが高く、ダイナミックレンジが高いので、
奥行きがあり立体的な空間を描くスピーカーである。
ざっくりと言えば、AKG K712と同じような感覚で聴けるスピーカーである。
K712と同等の音楽を聴けるので、すばらしいスピーカーであるが。
K812を買ってからは、
K812のほうが音がいいじゃん。
スピーカーの良い点は、情報量の多さと広い空間であるが、
K812のほうが、情報量が多くて空間再現力も高い。
特にK812の中低域の情報量は非常に多く、
情報量が多くて正確である。
低音もレスポンスが速くてダイナミックレンジが広い。
スピーカーよりも正確な低音である。
そして、K812の最も優れている点は、
音像のディテールが正確で詳細であること。
スピーカーよりも正確で詳細なディテールである。
つまり、K812はスピーカーよりも、
情報量が多くて、ダイナミックレンジが高い。
リファレンススピーカーよりも正確な音を聴くことができる。


正しい音とは

それでは、基本に戻って、
リファレンスとは何ぞや?
正しい音って何?
原音って何?
これらの基本が、世間には全く理解されていない。
基本を知らずに、音を評価している人が多すぎる。

正しい音とは、
マイクで録音している音である。
マイクとヘッドホンの間には、DACやアンプやパソコンやケーブルなど、
音が減衰、劣化する要因が沢山あるが、
それらのロスを極力減らすと、
マイクの音に限りなく近くなる。

マイクとヘッドホンで最も重要なのはダイナミックレンジである。
ダイナミックレンジが広ければ、原音を忠実に再現することができる。
録音方式は16ビットより24ビットのほうが良い。
PCMよりもDSDのほうが良い。
DACやアンプの性能もダイナミックレンジで決まる。
ケーブルやパソコンなど音が経由する部分ではSN比を下げないようにすることが重要である。

AKG K812の音とは[結論]

今まで沢山解説してきたが、
一言で言うと、
「マイクの音を直接聴いているような音」である。

じゃあ、マイクの音って何やねん?
まず、ボーカルの存在感が明確にあること。
音が聴こえる、というよりも、ボーカルがそこに立っている感覚がある。
音という信号という感じではなく、立体的な存在感がある。ということ。
つまり、ダイナミックレンジが高いので、
音のディテールを立体的に詳細に描くことができる。
ボーカルの声のディテールや空間を詳細に描くことができる。


AKG K812のパフォーマンスを最大に発揮するには

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やはりバランス駆動である。
K812は能率が高いので、アンバランス駆動でも、しっかりと駆動できるので、
出力される音自体は、バランス駆動にしても大きな違いは無い。

では、バランス駆動にすると何が変わるのか?
劇的に空間が広くなる。
ダイナミックレンジがさらに広くなる。
音楽のスケールが全く違う。
リスニングにおいて、感動や没入感が全く違う。

まぁ、K812は基本的にスタジオモニター用なのだろうから、
片出しケーブルにしているのだろう。
片出しケーブルは実用的には使いやすいが、
バランス改造は非常に難しい。
これが、K812が一般では売れない理由だろう。
HD800が売れる理由でもある。

しかし、K812をバランス駆動すると、
とんでもなく広い空間になり、
さらにダイナミックレンジが広くなり、
とんでもない立体感になり、
一つ一つの音がはっきりと分離されて、
音のディテールがハンパではない。

HD700とは次元が違う、全てにおいて比較にならないレベルである。
HD800なんかいらない。
原音に勝るリスニングの醍醐味は無い。
究極のリスニングである。

極上のリスニング

私はいくつかDAC、ヘッドホンアンプを所持してるが、
最もK812の性能を発揮できる組み合わせは、

ソースは、Styleaudio SAPPHIRE/LE
バランスヘッドホンアンプは、VICJOHNAUDIO HAV3 (LME49990 15V駆動)

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聴いた瞬間に感動した。
すばらしい音である。
すばらしい音楽である。

まず、SAPPHIRE/LEの音がすばらしい。
SNが高い、ダイナミックレンジが高い。
解像感があり、透明感があり、精密で正確な音。
単に良い音を聴くなら、izoのiHA-21EX-ZIIでもいいが、
Styleaudioのすばらしい点は音のディテールが明確で正確であること。
音像のディテールが抜きん出て正確である。
OPA627の音の良さと、Styleaudioの音作りの正確さ、
そして、HAV3のバランス駆動により、
音楽のスケールが格段に大きくなる。
OPAMPのLME49990がOPA627の良さを完全に出し切る。
OPA627の豊かなダイナミックレンジを全て味わうことができる。
正確で精密でスケールの大きな音楽。
完璧なリスニング、極上のリスニングである。
どんなに高価なスピーカーを買っても、これだけの音楽を聴けるだろうか。

AKG K812とUCOTECH IL300Affetto

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K812と比較できるヘッドホンは無いだろう。
唯一比較できるのは、IL300Affettoである。
K812とIL300Affettoは共通点が多い。
設計思想、性能、原音通りの音。
K812と同等のヘッドホンを挙げるならIL300Affettoしかない。

K812とIL300Affettoは何が同じなのか?
それは、ダイナミックレンジの高さである。
K812とIL300Affettoのダイナミックレンジの広さは、
ヘッドホン、イヤホンの中では抜きん出ている。
比較対象は無いだろう。

両者ともSN、ダイナミックレンジが高く、
広い空間、奥行きのある音、正確な空間再現、正確な音のディテール。
マイクの音を直接聴いているような正確な音である。

最高で極上のリスニングをできるのは、
K812とIL300Affettoだけである。

AKG K812とK3003

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同じリファレンスのK3003とは何が同じで、何が違うのか?
どちらもリファレンスなので、基本的に同じ音であるが、
まず、K3003はBAドライバーなので音域が狭い。
そして、ダイナミックレンジが違う。

K3003はポータブル用としては、ダイナミックレンジが広いが、
ポータブル用途で最大のダイナミックレンジを出せるレベルの広さである。
つまり、K3003はポータブル用のダイナミックレンジであり、
K812やK712は据え置き機用のダイナミックレンジである。

つまり、音域の広さ、ダイナミックレンジの広さなど、
音楽のスケールが違う。
ポータブル用と据え置き機用の違いである。

K3003はBAドライバーだから能率が良いので、
ポータブル用としては最良のイヤホンである。
IL300Affettoはイヤホンとしては能率が低いので、
ポータブルではポテンシャルを完全に出し切ることができない。
ダイナミックレンジが高い据え置き機で性能を出し切れる。

優れた出力装置とは

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優れたカメラはダイナミックレンジが高い。
解像度が高いカメラが優れている、という人はいない。
そんなことは常識だが、
音に関しては、解像度がどう、高音や低音がどう、という評論しかしない。
私から見れば、非常に滑稽である。

解像度が高いとか、音が良いということは、
私にとっては当然のことである。
音色の違いは、人それぞれ感性が違うし、
ケーブル1本でも音は変わる。
そんなことを評論しても意味は無い。

最も重要なのは、どれほど原音に近いか、
どれほどダイナミックレンジが高いか、ということ。
原音に近いほど、リスニングの醍醐味は増える。

最も優れた出力装置は、
間違いなく、K812とIL300Affettoである。
世界最高のヘッドホンとイヤホンである。

優れた出力装置は、何が優れているのか?
それはダイナミックレンジが高いこと。
ダイナミックレンジが高いと何が良いのか?
一言で言うなら、
出力装置そのものの存在感が無くなる。ということ。
優れた出力装置になるほど、それ自身の存在が無くなる。
つまり、それだけ原音に近くなったということ。
ライブで聴いている音に近くなる、ということ。

解像度がどう、高音や低音がどう、と言っている限りでは、
原音から遠いということである。

K812とIL300Affettoは限りなく原音に近い音を出す。
特にダイナミックレンジが広いDSD音源を聴いたら、
ヘッドホンの存在が完全に消えるほど。
それほど生音に近くなる。
解像度がどう、というレベルとは次元が違う。

最も優れた出力装置は、
K812とIL300Affettoであり、
次に優れている出力装置は、
K712とリファレンススピーカーのBlow5が、ほぼ同レベル。
優れた出力装置ほど、原音に近くなり、存在感が無くなる。

HD700は良い音であるが、存在が消えるという次元には達しない。
ポータブルのダイナミックレンジなら、K3003が最も優れたイヤホンである。

人間は本能的に生音を認識できる。
生音に近くなれば、はっきりと認識できる。
だから、感動するし醍醐味がある。


AKG K712 と K3003 [AKG]

AKG K712とK3003の違いは

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同じリファレンスモデルで、ほぼ同じ音だが、両者の違いは何か?
まず、共通することは、音の質や音のバランスなど、基本的なことは同じ。
しかし、オープンヘッドホンとイヤホンなので、音のスケールが違う。
音楽の広さが違う。
空間の広さも違うが、音域の違いもある。
K712は40KHz、K3003は30KHz、
つまり、K3003はK712をスケールダウンした音である。

その他の違いとしては、
低音の量はほぼ同じだが、
K3003の低音は真鍮リングで増幅している低音であること。
これにより、若干、解像度や透明度、ダイレクト感が落ちる低音となる。

K3003の音とは、
K712の音をそのままで、コンパクトにまとめられた音である。
オープンヘッドホンと比べるとコンパクトになるのは当然であり、
K3003はイヤホンとしては広い音楽である。

K3003、IL500grazioso、IL300Affetto

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スケール感で言えば、K3003とIL500graziosoは近い。
音域が、K3003が30KHz、IL500graziosoが35KHz、
この音域に比例したスケール感だと思えば間違いない。
K3003とIL500graziosoに近いヘッドホンのイメージは、ゼンハイザーHD700だろうか。
それに対して、IL300AffettoはAKG K712のようなスケールの音楽だ。
音域、空間の広さなど、K712と同等のスケールを実現した唯一のイヤホンである。
K712とIL300Affettoは同格の音楽であり、
HD700とIL500grazioso、K3003も同格の音質であり。
HD700:40KHz、IL500grazioso:35KHz、K3003:30KHz、
音域に比例したスケールだと思えば間違いない。

この3者のイヤホンは、他のイヤホンとは比較できないほど完成度が高い。
比較対象は、リファレンスオープンヘッドホンになる。
細かい音質の違いはあれど、ざっくりと比較するなら、このようになる。

AKG K3003が世界最高のイヤホンである理由 [AKG]

世界で唯一のリファレンスイヤホン

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K3003の音に関するレビューは沢山あると思うので、
なぜこんな音を出せるのかということを中心に書きたいと思う。
世界最高のイヤホン、K3003とIL300Affettoを聴くと音の全てが分かってしまう。
両者とも唯一無二のイヤホンである。

リファレンスの音とは何ぞや

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リファレンスを謳っているヘッドホンはAKG K712とK812。
リファレンスの音と言うと、フラットで味付けの無い音だと思う人が多いが、
それは正解ではあるが、それだけでは不足である。
リファレンスの音とは、ありのままの音を再現すること。
原音に何も足さないのは当然だが、何も引かないことも条件である。

K3003は緻密に計算された原音マシーン

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K3003が発売されたのは2011年。
2011年というと、BAドライバーやハイブリッドがまだ世間に認知されていない時代である。
認知もされていないのに、いきなり最高性能品を出してきた。
発売されたのが2011年なのだから、開発はさらに数年前から始まっていたはずである。
AKGの最高のリファレンスヘッドホンであるK701が2005年頃に発売された。
私はK3003の設計思想は、その頃から始まっていたと考える。
リファレンスイヤホンを作るにはどうすればよいのか。AKGは考えたはずである。
考えた結果、小さいイヤホンでは、ダイナミックドライバーでは、
音をありのままに出すことができない、と結論付けたと思う。
それは、IL300AffettoとK3003の音を聴き比べれば、理解することができる。
IL300Affettoの音はリファレンスに近いが、完全なリファレンスはK3003だけである。
高音を正確にありのままの音を出すにはBAドライバーしかない。
低音を正確にありのままの音を出すにはダイナミックドライバーしかない。
合理的で必然的な結果により、K3003は設計されただろう。
BAドライバーが認知されていない時代に、早々とダイナミックドライバーの限界を悟り、
ハイブリッド型式を選択できたのは、AKGがリファレンスの音を知っているから、
イヤホン、ヘッドホンのことを知り尽くしているから可能だった。

K3003の驚異的な原音再生能力

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K3003の音はどんな音かと聞かれたら、
「K712と同じ音」だと答える。これ以上説明する言葉は無い。
K712と違う部分があるならば、それは音楽の広さだけである。
それほど両者の音は同じである。音の質、音のバランス。
音楽の大きさ以外は全く同じである。
どちらもリファレンスなのだから当然ではあるが、
オープンヘッドホンとイヤホンが同じ音だというのは常識では考えられない。
リファレンスの音を出すためには、オープン型式しかあり得ないが、
イヤホンではオープン型式にすることはできないので、
そのかわりにステンレス筐体にした。
ステンレス筐体にすることによって、オープンのような高いSN、付帯音が無い、
そして、密閉度が高いので低音も出すことができる。
イヤホンでリファレンスの音を出すにはステンレス筐体でしかあり得ない。
つまり、K3003のパッケージはリファレンスの音を出すために必然である。
K3003はハイブリッド型式なので、内部構造が複雑である。
したがって、ステンレスの加工も必然的に複雑になる。
K3003のコストの大半はステンレスの加工費だと言っても過言ではない。
つまり、K3003のコストはリファレンスの音を出すために必然となる。
K3003は高いコストと引き換えに、K712と同じ音を手に入れた。

ダイナミックよりダイナミックらしいBAドライバー

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最近でこそBAドライバーの性能は上がったが、
2011年の時点ですでにK3003はBAドライバーを完成させた。
ダイナミックドライバーだと言われても分からないくらい、
自然で違和感の無い、ダイナミックらしい音である。
BAドライバーの悪い点であるピーキーな音を全く感じない。
ドライバーごとの繋がりも全く違和感が無い。
BAドライバーの悪い点は全く感じず、
BAドライバーの良い点であるくっきりした音、力のある音、
そして、ダイナミックドライバーによる広くて情報量が多く、正確な低音。
K3003は3つのドライバーによって、K712の40mmドライバーと同じ音を出している。

K3003に弱点は存在するか?

K3003の良い点は、3つのドライバーにより、原音通りの情報を再現して、
なおかつ、その音に付帯音が無いこと。
では、K3003に弱点はあるか?
私はK3003に弱点は無い、と答えるが、
私が唯一、K3003に注文を付けるとしたら、
ブラスリング(真鍮リング)を内蔵しているのは気に入らない。
真鍮は音の響きを増し、主に低音を増幅する作用をしていると思われる。
低音を出すためには必須だと思われるが、
IL300Affettoと比べると、若干SNが下がってしまう。(非常に高いレベルの話)
理想を言えば、真鍮無しでこの音を実現してほしかった。(高すぎる理想)
もし、ダイナミックドライバーだけで同じ音を出せるとしたら、
BAドライバーが無い分、音の通路が塞がれないので、
低音の情報量が増えるので、真鍮を使う必要は無いのではないか。

K3003に匹敵するイヤホンはあるのか

最近はマルチBAドライバーのイヤホンが多い。
ドライバだけの性能ならば、K3003に近いイヤホンはあるだろう。
しかし、プラスチック筐体を使っていては同じ音を出すことはできない。
そして、低音を正確に出すにはダイナミックドライバーは必須である。
BAドライバーとダイナミックドライバーの最も違う点は、空間再現力である。
空間を作るためには、平面で音を出さなければならない。

K3003とIL300Affettoの違い

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K3003は3つのドライバーを使っているので、リファレンスの情報量を表現できる。
IL300Affettoはダイナミックドライバー1つなので情報量に限界がある。
そのかわり、IL300Affettoはダイナミックの良さを生かしている。
広い音域、繊細な音、奥行きのある音、
そして、ステンレスにPVD処理をすることにより、さらにSNを上げている。
高いSNとダイナミックの良さを組み合わせて、広くて奥行きのある音楽を表現している。

K3003に代わるイヤホンは登場するか

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現在はリファレンスの音を出すにはハイブリッド型式しか考えられない。
ハウジングにコストをかけたマルチドライバーイヤホンが登場するか、
もしくは、ダイナミックドライバーの性能が向上するか。
K3003の音に最も近いダイナミックドライバーは、
IL300Affettoではなく、IL500graziosoである。
IL300Affettoは8mmドライバーだが、IL500graziosoは10mmである。
つまりK3003のダイナミックドライバーと同じ10mmである。
そしてIL500graziosoはBAのような強い高音を出すことができる。
IL500graziosoはスマホユーザーにも使えるようにチューニングされているが、
もしハイエンド向けにチューニングされたなら、
限りなくK3003に近い音を出すことができるだろう。


AKG K712 チューン [AKG]

本物のリファレンスサウンド

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AKG K712はそのままでも最高のリファレンスサウンドだが、
私の環境での、改良ポイントをおさらい。

リケーブル、バランス化

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ケーブルはBELDEN87761と88761。
どちらも中線だけなので、音は同じ。
これがリファレンスケーブルである。
4本出しでバランス化。
感度が低いK712には非常に有効である。

さらに広い音楽を

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バランス接続によって、駆動効率が上がるので、
音がしっかり出るようになるので、
中のスポンジを抜いた。
バランス駆動なので低音もしっかり出る。
スポンジがあると、近い低音だが、
スポンジを抜くと、広い低音になる。

もう一つは、イヤーパッドをK712用の低反発スポンジではなく、
K702用の普通のスポンジのイヤーパッドにしている。
音の抜けが良く、より広い空間になる。

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K701もK712も同じ状態で使っている(K702はドライバが故障)
つまり、違うのはドライバのみということ。
K712は明らかにドライバが向上している。

ありのままの音を再現する AKG K712

ゼンハイザーHD700もリファレンスサウンドだが、
最高のリファレンスサウンドはK712である。
まさに「ありのままの音を再現する」




K701 K712 バランス駆動のすすめ [AKG]

バランス駆動のメリット

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詳しいことは分からないが、バランス駆動とは、
1つのドライバを正位相と逆位相で駆動するので、出力(駆動)効率が上がる。
音量、クロストーク、スルーレート、ダイナミックレンジ、SN、などが向上する。
例え数%の向上でも、全ての面で性能がアップする。
つまり、本当に良いバランス回路なら、良いことばかりである。

バランス回路の注意点

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デメリットがあるなら、高精度な回路を組む必要があることでしょうか。
理論的には4回路を組むだけなので簡単です。
バランス回路は、あくまでもヘッドホンやアンプの性能を100%発揮するためのものです。
バランス回路自体が音を良くするものではありません。
音の良し悪しはDAC回路とアンプ回路で決まります。
アンバランス回路とバランス回路のOPAMPが違うのに、
バランス駆動による効果だと思わせるアンプも存在します。
名前だけのバランスアンプよりも、X3-HDSD-HPAのほうが良い音でしょう。

X3-HDSD-HPA → ヘッドホン (アンバランス)
X3-HDSD-DAC → Lzio HAV3 → ヘッドホン (バランス)

X3-HDSD-HPA単体でも、十分に性能が高いので、バランス駆動との差は小さいです。
つまり、アンバランス回路でもアンプ回路を磨き上げれば、十分に良い音を出せるということです。
言い方を変えれば、バランス回路にする前に、徹底的に音質を追求しているのか?ということです。

バランス駆動の効果

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バランス駆動による効果はあります。
音量が上がる、音が強く出る、音が広く、大きく、強くなります。
SNが上がり、歪みが減り、立体感、定位感が向上します。
音の再現力が上がり、立体感、臨場感が上がり、より大きな音楽になります。

本物のバランス回路 Lzio HAV3

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ノーマルでも非常に性能が高いHAV3ですが、
私はOPAMPをMUSES01に換えています。
それに伴い電圧も変更しています。(詳細は別途レビューします)
MUSES01によるバランス回路は、私が考えられる最高の回路です。
アンバランスのX3-HDSD-HPAでも、非常に大きな音楽を表現しますが、
HAV3を通してバランス駆動させると、さらに圧倒的に大きな音楽になります。
私はヘッドホンケーブルだけでなく、ラインケーブルもベルデンを使っています。
HAV3とMUSES01とベルデンの組み合わせは最強です。
音が良すぎて、調整に苦労しました。(別途レビュー)

IL300 Affettoもバランス駆動が最適

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IL300とK701、K712は性能も駆動力も近いので、
バランス駆動による効果も同じくらいあります。
元々ケーブルは4本出しなので、バランス改造は簡単です。
圧倒的にスケールの大きい音楽を聴くことができます。

バランス回路の憂鬱

各社バランス接続のコネクタがバラバラだということです。
全て手作りで製作しなければなりません。
面倒くさい。


AKG K701で聴く [AKG]

K701とX3-HDSD-HPAの相性は最高だ

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心に響く"真実の音"

EXILE ATSUSHI / Precious Love


大きな音楽空間。
感情豊かに表現されるボーカル。
すばらしい音楽です。
これが「心に響く音楽」です。

【 試聴環境 】
PCプレーヤー    JRiver Media Center (44KHz→96KHz変換再生)
ヘッドホンアンプ   JAVS X3-HDSD-HPA  (MUSES01)
ヘッドホン       AKG K701 (ケーブルはベルデン)

AKG K701 バランス化 [AKG]

最高のヘッドホンAKG K701

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K712は既にバランス化済みだが、
K702(古い)もバランス化しようとしたら、ドライバが故障してしまった。
ジャンク品でも買って、ドライバを交換しようと思ったが、
K701の中古が非常に安く手に入った。
これが価格の割りに程度が良かったので、K701をバランス化することに。

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通常のバランス化とは少し違う。
K702のコネクタを移植してしまった。
つまり、ケーブルを脱着できる。

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これでK712とK701をバランス化できた。
ちなみにK240Studioもバランス化済み。
コネクタはノイトリック RT4MP 4ピン

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私は純正ケーブルでバランス化する気は毛頭無い。
純正ケーブルではK701の良さは出し切れない。
3種類のバランスケーブルを製作済み。

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上から、ベルデン88761、ベルデン87761、カナレL-4E5C。
ベルデンは外皮を剥いて中線だけを使用。2本+2本でツイスト。
88761と87761は、シールド性能は88761が高いが、剥いたら中線はほとんど同じ。音も同じ。

【 ベルデン88761、87761 】
とにかく透明、伝送ロスが無い。
音を正確に、精密に伝送する。
音の細部まで再現する。情報量が多い。
SNが高く、透明感が純正ケーブルの比ではない。
音が精密で、立体感もある。K701の性能を出し切る。

【 カナレL-4E5C 】
ケーブルの太さ、柔らかさ、非常に使いやすい。
ベルデンほどではないが、伝送能力も高い。
純正ケーブルよりは間違いなく良い。
性能、バランス、使いやすさ、万人に勧められるケーブル。

ノーマルK701とK701+ベルデンの違い。

これは全く違う。
SN、透明感、立体感、情報量が全く違う。
音の余韻まで正確、精密に再現する。
くっきりして解像度も高い。
本当のK701の音を聴くことができる。
もちろんアンプも相応の性能が求められるが。

K701とK712の違い

同じケーブルを使うと、K712もK701もほとんど同じ音になる。
音質的には、ほとんど同レベルという感じだが、少し違う。
K712のほうが、音楽の表現力があるように感じる。
ダイナミックレンジが少しだけ上がっているのだろうか。
音の強さ、くっきり感、K712の音楽のほうが心に強く伝わると言えばいいだろうか。
しかし、普通に使う分には、ほとんど同じと言ってもいいかもしれない。
リラックスして聴くならK701が良いかもしれない。

やはりK700の音楽はすばらしい。

K700シリーズは性能が高いのはもちろん。
オープンならではの音楽が素晴らしい。
リファレンスとしてバランスが良い。
透明で解像度が高く、付帯音が無い。
アンプの性能が高いほど忠実に再現する。
K700の良さを味わうにはアンプの性能次第ということ。
それと、良いケーブルを使えば尚良い。
つまり、ヘッドホン本体の性能がとても高いということ。
リファレンスの良さは、長く聴いても飽きないこと。
聴けば聴くほど、音楽の良さが分かる。

(補足)
私は他にベルデン88760でもバランスケーブルを作りましたが、88760は非常に硬い。
それと、伝送能力が高すぎてバランスヘッドホンアンプで、ある問題が発生しました。
端的に言えば、音が良すぎて問題が発生しました。(そのうちHAV3にてレビューします)
ヘッドホンには88761か87761が合っています。
ケーブルを剥くなら、88761がいいです。87761は非常に外皮が硬く、剥くのは重労働です。

AKG K700の素晴らしい音楽、性能 [AKG]

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IL300Affettoの進化の過程を述べる前に、
AKG K700シリーズのことを知っておけば、最適なベンチマークになります。

AKG K701、K702の音楽とは、どんな音楽でしょうか。
一般的な評価は、高音が美しい、低音が少なめ、解像度が高い、音場が広い。という感じです。
この評価は正しいですが、私は低音が少ないと思ったことはありません。
このバランスがリファレンスだと思います。
リファレンスとは何かと考えると、
「自然にスピーカーを聴いているのと同じ音」だと言えます。
K702はスピーカーで聴いているのと同じ音楽を聴くことができます。

オープン型ならではの、抜けの良い高音、高い透明感、ダイレクト感のある低音、広い音場、
そして非常に高い解像度、精密で豊かな音楽表現。

それでは、K712になって、何が進化したのでしょうか。
私に明確な答えをくれた人は誰もいません。
なので、自分で答えを見つけました。
K700シリーズは中国産、K712はスロバキア産、
構造が全く同じヘッドホンを、なぜ違う国で生産するのでしょうか。
何か隠された違いがあることは確かです。

私はフルオープンのK700が好きなので、
K712にはK702用の普通のスポンジのイヤーパッドを付けています。
抜けが良く、K702と同じ広い空間になります。
つまりK702とK712を同条件で使っています。

私の主観では、K702とK712の違いは、
「K712はダイナミックレンジが少し上がった」と感じます。
この違いが数値的な違いなのか、聴覚的な違いだけなのかは分かりません。
差は小さいので、性能が低いアンプだと、ほとんど同じ音に聴こえるでしょう。

分かりやすく説明すると、
K702では、ボーカルや楽器が少し遠めで平面的だったものが、
K712では、ボーカルや楽器が鮮明で立体的に描かれるようになった。
音の強弱の幅が上がった、ダイナミックレンジが上がったと言うことができます。

K712はK700シリーズの良い点はそのままで、
「ボーカルや楽器の再現力が上がり、立体的で臨場感のある音楽になった」と言えます。

実はIL300Affettoの性能、音楽、進化の過程が、
K700シリーズ、K712と非常に似ています。




AKGとUCOTECH [AKG]

世界的メーカーと弱小メーカーですが、共通点が多いです。
1.技術レベルが近い。
2.原音に忠実なリファレンスモデルである。

IL300Affettoに一番近いイヤホンを挙げるなら、
AKG K3003だけだと言えます。
発売当初に聴き比べましたが、音楽性の違いはあるが、性能的には甲乙つけがたい。
他の高性能イヤホンも聴きましたが、IL300とK3003だけは別世界という感じでした。

先にも述べましたが、私が所有しているIL300は全て微妙に音が違います。(1つはバランス化による)
即ち、IL300は発売して、わずか1年ですが、進化したということです。
K3003が発売当時から変わっていなければ、IL300は既にK3003を超えていると言えます。

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IL300Affettoは既に比較できるイヤホンが存在しません。
IL300を比較するならば、AKG K700シリーズが最適です。
イヤホンではなくヘッドホンです。
イヤホンとヘッドホンという違いはあれど、
IL300とK700は、性能が近く、音楽の表現も似ている。
さらに進化の過程も同じであると言えます。
詳細は別途レビューしたいと思います。


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