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Windows10 無償アップグレード [パソコン、ゲームなど]

サブPCをWindows10にアップグレード

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まず、Windows10をDVDに焼き付け。
1TBのHDDを追加して、最初にクリーンインストールしてみたが、
新規インストールの場合はWindows10のプロダクトキーが必要になる。
もう一度、Windows7をクリーンインストールして、プロダクトキー認証をしてから、
Windows7上から、Windows10のDVDでアップグレードインストールした。
Windows10になっても、そのまま認証は継続される。
二度手間だが、無償でWindows10が手に入る。

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Windows10の必要性はあるのか?

新しいOSはハードやアプリとの互換性の心配があり、良いことは無い。
Windows7と違う点は、タブレットでも使えること。
デスクトップで使うなら、ほとんど違いは無い。
起動時間が少し速くなったかな?
OSが最適化されて、処理効率が少し上がったかな?
基本的にはWIndows7と大きな違いは無いが、
内部処理は違うのではないか、と思う。
新規で購入してアップグレードしようとは思わない。

WindowsVistaから8までは、マイナーチェンジだが、
WIndows10はフルモデルチェンジだろう。
外見はあまり変わらないが、内部は新規設計だろう。
無償でアップグレードさせるというのは、Microsoftの自信と信念の表れだろう。

本格的なマルチタスク時代の幕開け

ようやくWindows10で始まろうとしている。
WindowsというOS自体がマルチタスクOSだったが、あくまで外見上のことだった。
CPUは2スレッド、4スレッド、8スレッドが主流になったが、
ソフトはハードを活かし切れていなかった。
CPUは4コア3GHzくらいに到達してからは、性能は頭打ちになっている。
ソフトの性能が追いついていなかった。
8ビットの時代から、CPUをデュアルにするのは当たり前であったが、
現在まで、実質はシングル処理と同じ状態であった。

私の感覚では、Windows10の登場は遅すぎるくらいである。
今までのWindowsは、外見ばかり良くして、中身はぐちゃぐちゃという感じ。
Microsoftはハードの性能に頼っていたというのが事実だろう。
ソフトの機能は沢山追加したが、ソフトの性能を追求していなかった、と感じる。
それを端的に表しているのが、DirectX12である。
DirectX11までは、機能は沢山追加してきたが、APIの処理効率が重かった。
グラフィックカードの性能に頼り切っているのが現状である。

Windows10もDirectX12も、基本設計から作り直して、処理効率を上げている。
現状のハードに最適化したと言える。
ハードの性能を発揮できるようになった。
私に言わせたら、なぜ今までやらなかったのか?
Microsoftは、今まで手抜きをしていたのだから、
Windows10の無償アップグレードは当然である。

性能と互換性を両立

Windows10になって、ようやくマルチコアCPUやGPUの性能を発揮できるようになった。
現在のところは、互換性の問題も特に無い。
新規OSでありながら、既存のハードやアプリとの問題が出ないというのはすばらしい。
Windows10は非常に優秀なOSである。
次はメインPCにも導入しようと思う。

パソコンについて [パソコン、ゲームなど]

サブPCのCPUを交換した

オーディオの話しばかりで、パソコンについて、あまり触れていないが、
私は本来、PC自作とゲームと音楽が趣味である。
久しぶりに、サブPCのCPUを交換した。
AMD FX-6300 3.5GHz
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今までは、phenomⅡ X4 965を使っていた。
FX-6300は中古で1万円くらい、intelならi3も買えないくらい安いが、
6コアなので、性能は十分、消費電力も8コアより低い。
実用性能、ゲーム性能は十二分である。
コスパが高く、ゲームや実用に向いているCPUとして世界的に認知されているが、
日本だけは認知されていない。
1万円で、これだけ実用性能とゲーム性能が高いCPUは無いだろう。
なぜ、こんなに良いCPUを誰も使わないのか?なぜintelなのか?私には理解できない。
ゲームには、このFX-6300かFX-8000シリーズがおすすめ。
FX-4300でも大丈夫だが、スレッドに余裕が無いので、他のタスクは走らせないほうが良いだろう。
FX-4300なら、少しオーバークロックするのが良いだろう。

サブPCはあまりお金をかけない
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古いケースを流用
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intelか?AMDか?
実用性能はintelもAMDも変わらない。
ブラインドでCPUメーカーを当てられる人はいないだろう。
ビデオエンコードを頻繁にするならi7が速いが、それ以外なら、どれも変わらない。
intelの良い点は消費電力が低いこと。AMDの良い点は価格が安いこと。
AMDの楽しい点はオーバークロックができること。自分の好みにチューンできること。
私にとっては、intelは高くて面白くないCPUである。

AMD FX-6300を最適にチューン

クロック 3.5GHz → 4GHz TurboOff
電圧   1.33V位 → 1.23V
アイドル電圧 0.9V位 → 0.81V
FSB    200MHz → 220MHz×18
メモリ   1333MHz → 1470MHz
NB    2000MHz → 2200MHz
HT Link 2600MHz → 2640MHz

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4GHzを超えると1.26V以上にしなければならないので、一番ワットパフォーマンスが良いポイントにした。
アイドル電圧が0.8Vを下回ると、アイドル中に不安定になる。
4GHz以上にしても、実用的には体感は少ない。
電力を下げ、パフォーマンスを上げる、最も良いポイントだと思う。

メインPCのFX-8320の最適ポイント

クロック 3.5GHz → 3.9GHz TurboOff
電圧   1.33V位 → 1.21V
アイドル電圧 0.9V位 → 0.75V
FSB    200MHz → 210MHz×18.5
メモリ   1600MHz → 1680MHz
NB    2000MHz → 2300MHz
HT Link 2600MHz → 2520MHz

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FXは1.2V~1.25V、3.8GHz~4.0GHzが一番ワットパフォーマンスが良い。
FX-6300もFX-8320も、発熱が非常に少ない。
負荷がかかっても、60℃になることは無い。消費電力も減っている。
FX-8320は実用もゲームも全くストレスが無い。すばらしい性能である。
FX-6300でも十分な性能で、非常にコスパが良い。

AMDについて

私はK6時代から、AMDで自作してきた。
巨人intelと戦い続けてきた、唯一生き残った互換性CPUメーカーである。
AMDのチャレンジングスピリット、設計思想が好きである。
AMDはユーザーの事を考えている。
ユーザーにとって必要なCPUとは、安くて十分な性能をもったCPUである。
AMDは安くて楽しいCPUである。
intelが性能が高いのは、新製品を全て新プラットフォームで作るから、当然である。
FXは前世代phenomと同じプラットフォームであるにもかかわらず、これだけの性能を持っている。
AMDの設計思想が優れているからである。
FXは大きなチャレンジである。大きなリスクもある。修正すべき点も多い。
修正すべき点は分かっているが、AMDは新製品を出さずに、次製品にリソースを集中している。
来年発表するという、新プラットフォームのCPUの開発に集中している。
次の製品こそが、AMDの真価を問われる製品である。
K6時代から、常に新しいことに挑戦してきたAMDである。
FXの失敗と経験、可能性を考えると、次の製品は大きく飛躍すると考えられる。
ちょうど、K6からAthlonに飛躍したように、一気にintelに追いつき、追い越す可能性を持っている。

メインPC
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昔も今も変わらないもの
K6時代から変わっていないこと。それは、
1万円のCPUで十分な実用性能を持っている。

可逆圧縮と非可逆圧縮 [音源、曲紹介]

LP-2024AとDENON SC-M39の音が良すぎて

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可逆圧縮音源と非可逆音源の違いが分かるようになりました。
現在のLP-2024AのOPAMPは、MUSES02を聴く割合が多いので、
ダイレクト側にMUSES02、トーン側にOPA627を挿して、切り替えている。

DENON SC-M39での音楽鑑賞が楽しくなったので、
古いMP3音源を聴いてみると、これが96Kbps。
衝撃、音がスカスカ。
骨粗しょう症の骨のように、スカスカである。
昔はこの音でも良いと思っていたのに・・・
幸い、この音源はCDを持っているので、リッピング開始。
可逆圧縮はape、ALAC、FLAC。非可逆圧縮はMP3の320Kbps。
CDのWAVEは1411Kbps。可逆圧縮は900~1000Kbps。MP3は320Kbps。
CD:100%として、可逆圧縮:約70%、非可逆圧縮は約20%。
今までは、CDとMP3の音の差なんて分からなかったが、
現在の環境で聴くと、可逆圧縮とMP3の差が分かる。

できるならば可逆圧縮を勧める

可逆圧縮のape、ALAC、FLACの3者の音は同レベルだろう。
apeは対応機種が少ない、FLACはタグ編集がしにくいので、ALACを使うことにした。
ALACはiTunesでリッピングできる。FLACはMedia Goでリッピングできる。
ALACとMP3の320Kbpsを聴き比べると、どちらも44KHz/16bitなので、
解像度、ダイナミックレンジなど音質は同じだが、MP3は圧縮に問題がある。
CD比で20%まで圧縮するというのは、圧縮しすぎである。
音を完全に復元できないほど、圧縮してしまう。つまり、音を削っている。
通常、聴こえないだろう音を削除してしまっている。
小さな音、細かな音、微細な音を消してしまっている。
音の余韻、反響、広がり、など細かい音が消えてしまっている。
ALACは、音の空間感がある。細かい音まで再現する。
通常、聴こえないはずの音が、現在の環境では聴こえてしまう。
本当に良い音を聴きたいなら、WAVEか可逆圧縮を勧めます。
お気に入りのアーティストは、CDを買ったほうが良い。ということです。

優れた再生装置は1dBを正確に再現する

というのが、私の持論です。
本当に優れた、DAC、アンプ、スピーカー、ヘッドホン、イヤホン、ケーブル、OPAMPなどは、
微細な音も漏らさない。
音の1粒、1粒まで正確に再現します。
SN、解像度、ダイナミックレンジ、音自体が良いということは、もちろんですが。
私が感じる、優れた再生装置と並みの再生装置の一番の違いは、
空間再現力です。
微細な音が、音の空間を作り出します。
0dBと1dBを正確に再現することが、一番重要です。
音源の上流から下流まで、音を欠落させないこと、劣化させないことが重要です。

SONY MDR-1R [SONY]

密閉型リファレンス

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MDR-1Rの音は好きである。
密閉型にしては、篭りが少なく、透明感があり、味付けの無い音。
MDR-1Rの音は、AKG K240に似ている。
国産の中ではリファレンスと言っていいヘッドホンである。
K240を密閉型にして、低音を豊かにした感じ。
オープンに比べたら低音は多いが、密閉型の中では少ないほうかもしれない。
MDR-CD900STの血筋を引き継いで、リスニング用に作ったヘッドホンである。
従来の密閉型ヘッドホンの概念を覆したと言ってもいいだろう。

音をありのままに再現する

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MDR-1Rの良い点は、密閉型でありながら味付けが無いこと。
音を加工していないので、情報量が多い。
音が自然でバランスが良いので、楽にリスニングができる。
帯域が80KHzなのは意味が無い、販売上の宣伝文句にすぎないと思うが、
音をありのままに再生するドライバである。
このドライバの特性を生かしているのは、アルミハウジングとイヤーパッドである。
アルミの良い点は、付帯音が少ないので、解像度が落ちない。
それと、適度に音を透過するので、音が篭らない。
イヤーパッドの厚みは薄く、皮も薄いので、音を適度に透過する。
密閉度が高くないので、セミオープンのような透明感がある。
密閉度が低いことが、MDR-1Rの最も良い点である。

リケーブルすると性能が上がる

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BELDEN82761か88761を繋ぐと、SNが格段に上がる。
MDR-1Rでは、82761と88761の差は判別できないので、柔らかい82761が良いと思う。
純正ケーブルとは比較にならないほど、SNが上がる。
音楽の広さが全く違う。情報量も上がり、広くて精密な音を聴ける。

MDR-1Aは改良?改悪?

MDR-1Aは聴いたことがないので、あくまでも私の推測にすぎないが、
MDR-1Aはイヤーパッドが厚くなってしまった。他の密閉型と同じになってしまった。
MDR-1Rの最も良い点である、密閉度が低いことが無くなってしまった。
イヤーパッドが変わると音も変わる。付帯音が増える。
だから、振動板にアルミコートをして、硬くして音を細くした。
それによって、帯域が100KHzに上がった。
そのため、解像感が上がったという感想が多い。
果たして、「原音を忠実に再生する」という性能は上がったのだろうか?

解像度、SNを上げたいのなら、MDR-1RにBELDENを挿すのが一番良い。

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AD900XとA900X [audio-technica]

リスニングヘッドホンの定番

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国内メーカーでは、オープンというとオーテクなので。
AKGを買う前に、最初に買ったのがAD900X。
性能も高く、価格と性能のコスパが良いAD900Xを選んだ。
その後に買ったのが、A900X。
オープンと密閉型のベンチマーク的な存在である。
どちらも性能が高く、価格も手頃でヘッドホン入門には最適だと思う。

ATH-AD900X

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オーテクのオープンを聴くと、まず、音の広がり感に驚く。
これこそオープンの音である、という音を聴くことができる。
オープンはすばらしいと感じることができるモデルである。
AD900Xはオープンにしては低音が出る。高音~低音までバランスが良い。
下位機種のAD700Xは情報量が少なく、すっきりした音。
上位機種のAD1000Xは基本性能の大きな違いは感じなかったが、立体感がある音楽だ。
AD900Xはバランスが良く、性能も高く、万能なヘッドホンである。
低音はオープンなのでタイトな低音である。
ただ、低音を出そうとしているので、若干、高音が上位機種に比べると感動は無い。
価格も手頃で、欠点が無いので、万人に勧められるヘッドホンである。

ATH-A900X

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密閉型なのに低音がタイトで引き締まっている。
高音が伸びて、美しい高音を聴ける。A900Xは美音を追求したようだ。
密閉型なのに、篭りが無く、透明感がある。
オーテクらしい美しい音を聴けるモデルである。
密閉型の誇張された低音が嫌いな人には、おすすめできるモデルである。
密閉型の中では希少なモデルであろう。

AD900XとA900X

オープンなのに低音が出る。密閉なのに低音がタイトである。
結果的に両者は似た音になっている。
オープンらしい広い音を聴きたい人はAD900X、繊細で美しい音を聴きたい人はA900X。

AKGとaudio-technica

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AD900XとA900Xと比較するなら、K240が一番近い。
K240Studioは実売1万円以下なので、価格差はあるが、性能クラスは近い。
K240Studioは、AD900XとA900Xの中間の音である。
セミオープンだから、AD900XとA900Xの両方の良さを持っていると言える。
K240はオープンの良さと、密閉の良さを、両方持っているヘッドホンである。

K240と比較した場合、オーテクの欠点とは?
AD900Xは低音を出して、音を厚くしようとしている。
A900Xは、付帯音を出さないように、音を細くしている。
どちらもリスニング用に音を加工している。

前回、言った「音をありのままに再現する」という性能は、K240が圧倒的に優れている。
K240は、「音をありのまま再現する」ためにセミオープンという形式を選択した。
K240は、リケーブル、バランス化すると、さらに性能がアップする。
つまり、K240はAD900XとA900Xの両方の良さを持ちながら、さらに性能が高い。
現在の私にはオーテクのヘッドホンは必要無い。
K240を聴いた後、AD900X、A900Xを聴くと、音楽が薄っぺらく感じてしまう。

ヘッドホンの性能はK240が上だが、若干、駆動パワーが必要である。
オーテクのヘッドホンはポータブルでも軽く駆動できるという良さがある。

ケーブル主観論 [OPAMP、ケーブル等]

良いケーブルとは?

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ヘッドホン本体より高価なケーブルが当たり前のように売られている。
私には全く理解不可能なオーディオ業界の現状だが。
良いケーブルとは何ぞや?
答えは簡単、「入力をそのまま出力するケーブル」である。

音楽制作現場で使われているケーブルが本物である。

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録音スタジオで使われているケーブルにくせがあったら、スタジオによって音が変わってしまう。
音楽制作現場で使われている最も代表的なケーブルがBELDEN、日本ならモガミやカナレである。
ヘッドホンで言えば、AKG K240やK701などがスタジオリファレンスである。

一般で売られているケーブルは、良し悪しを競っているのではなく、音のくせを比較しているのである。
前にも言ったように、作られた音はきりがない。
良し悪しの判別がつかないのは、リファレンス(基準)が無いからである。

リファレンスの音はBELDEN

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上はカナレL-4E5C、下はBELDEN88761

「入力した音をそのまま出力する」という性能は、BELDENが最も優れている。
その音は「無色透明」である。
伝送ロスもほとんど無いと感じる。
カナレも高性能だが、BELDENには一歩及ばない。

BELDEN8412と88760

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上は88760、下は8412

「無色透明」、「伝送ロスが無い」という事では、8412と88760以上のケーブルは無いだろう。
この2者は音の判別ができないが、私のイメージでは、
8412は、とにかく伝送能力が高い、情報量が多い、という感じ。
88760は、シールド性能、絶縁性能が高く、SNが高い。というイメージ。
あくまでもイメージなので、実用上は差は分からない。
スピーカー周りのラインケーブルは8412、ヘッドホン周りには88760、を使っている。
どちらも最強のラインケーブルである。

BELDEN88761と82761

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上が82761、下が88761

両者とも高性能だが、高い次元での差がある。
少しだけ88761のSNが高い。これはK701でなければ判別できない。

88761は88760の細いバージョン。ヘッドホンに最適。
88760と88761は実用上、判別が付かない程度の、微小な差がある。(事実上は同等)

ヘッドホンに最適なケーブルは?

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上からBELDEN88761中線(バランス)、BELDEN88761、カナレL-4E5C(バランス)

私が考える最高のヘッドホンケーブルはBELDEN88761。
バランスケーブルには88761の中線。
使いやすさ、作りやすさ、性能の高さ、のバランスが良いのは、カナレL-4E5C。

すずめっきケーブル

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左からBELDEN8460、8412、88760

BELDENはすずめっき線が多い。理由は知らない。
一般的に内部配線に多く使われている。耐久性、耐腐食性が高いと言われる。
K701の内部配線にもすずめっき線が使われている。
単に耐久性だけを求めて使っているというよりも、音質にも影響があると考える。
私はすずめっき線の音が好きである。配線にはすずめっき線しか使わない。
私のイメージとしてはSNが高く、くっきりした音のように感じる。

ちなみに、私が使っている半田は、すず60%、鉛40%のケスター44。
BELDEN純正半田だと言っている。
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USBケーブルにも音質の差がある

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ユニブレインUSBケーブル 90cm

最高のUSBケーブルはユニブレイン

JAVS X3-HDSD-HPAにユニブレインUSBケーブルを挿して聴くと、
衝撃であった
ヘッドホンはIL300AffettoとK702だった。
情報量が全く違う
当時、まだUSBオーディオ入門だった私には、
USBケーブルでこんなに音が違うのか!

具体的には、音の余韻など、細かいディテールが詳細に再現される。
音の一粒、一粒まで、伝送ロスが無く再現される。
今までは伝送ロスがあったのか!
音の広がり、立体感、臨場感が全く違ったのである。
もちろん、それを再現できるDAC、ヘッドホンが必要である。

デジタルケーブルは短いほど伝送ロスが少ないということなので、
最初は50cmを使ったが、実用上難しいので、現在は90cmを使っている。
50cmと90cmの音の差は分からない。

さらにUSBの精度を上げる

SOtM tX-USB
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さらに完璧にUSB伝送の精度を上げるなら、
SOtM tX-USB + ユニブレイン にすれば、さらに1ランク上がります。
高性能DACを使うなら、これは必須だと言えます。
さらに情報量が上がります。

情報を正確にロス無く伝える

当たり前のことですが、一般のケーブルは全く出来ていません。
BELDENやユニブレインと他のケーブルは精度が違います。情報量が違います。
音楽の質が全く違います。
リファレンスと言うと、単に音に味付けが無い、フラットである。と思ってしまいますが、
「音をありのままに再現する」ということです。
情報をありのままに再現したら、ヘッドホンで聴いても、スピーカーで聴いても同じ音になります。
ヘッドホンとスピーカーの識別ができなくなります。
あれ、「今ヘッドホンで聴いてるんだっけ?」となります。本当です。
それくらい自然な音になります。

OPAMP主観論 [OPAMP、ケーブル等]

OPAMPによる音の変化は大きい

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LP-2024Aのダイレクト側にOPA627、トーン側にMUSES02を装着して、
音源によって切り替えて使っている。
両者の音質は同等だが、音のバランスが違うと言ったが、
最も違うと感じるのは、ボーカルの位置。
OPA627はボーカルが近い。全体的に音が近いので迫力はある。
MUSES02はボーカルが適度な距離感があり、音楽全体のバランスを作っていて、広い音楽を表現する。
ダイレクト/トーン切り替えスイッチはOPAMP切り替えスイッチとして使っている。
スピーカーで聴くなら、OPA627かMUSES02が一番良いと思う。

IL300Affettoは音質評価をできるイヤホン

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私はUSBオーディオをヘッドホンアンプから始めた。JAVS X3-HDSD-HPAである。
X3-HDSD-HPAをIL300AffettoとK702で、OPAMPによる違いとケーブルの違いも聴き比べた。
IL300Affettoは音源の違い、OPAMPの違い、ケーブルの違いなどを詳細に再生する。
次にCARAT-TOPAZ SignatureのOPAMPをソケット化して聴き比べた。
JAVS X3もCARAT-TOPAZも非常に高性能なので、OPAMPの特性を詳細に再生する。

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I/V変換用OPAMP
PCM1792やPCM1796などはI/V変換にOPAMPを使っているが、
OPAMPによるI/V変換の音質変化については知らない。
CARAT-TOPAZはI/V変換にOPA604を使って、こんなに良い音質だから、
I/V変換のOPAMPには、ある程度の性能があれば良いという認識である。
性能が高いに越したことはないが、LME49860は安くて、性能が高く、くせが無いので、
I/V変換に向いていると思っている。最高を求めるならLME49990やOPA827がもっと良いかもしれない。

出力段のOPAMP
これが今回の主題である。出力段のOPAMPは非常に重要である。
OPAMPによって音は全く変わってしまう。OPAMPのクラスによって、
DACのクラスや価格帯を大きく越えてしまうほど、大きく変わる可能性がある。
低価格帯のOPAMPの中では、LME49860くらいしか、私は聴く気にならない。
MUSES8920、8820は良いと思うが、私は最初にMUSES01、02を聴いてしまったので、聴く気にならない。

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I/V変換には数値的な性能が求められるが、
出力段のOPAMPは性能=良い音とは限らない。
MUSES01、02は良い音であるが、数値的な性能は高くないので、I/V変換には向いていない。
OPA627は良い音で、性能的にも高性能なので、万能なOPAMPである。
OPA827とLME49990は性能的にはOPA627と同等で、音質もOPA627に近い。
私はこの5つのOPAMPを沢山聴いてきたが、出力段にはこの5つの中から選べば良いと思う。

出力段にはMUSESかOPA627

前回も言ったが、聴けば聴くほどMUSESとOPA627は良いと感じる。
前段で他のOPAMPで音質調整しても、最終出力段ではMUSESとOPA627が音を整えてくれる。

世界最高音質のOPAMPはMUSES01

私が音質的に最も優れたOPAMPを選ぶなら、MUSES01である。
DACのアナログ回路は電圧が8V~12Vが理想だと思っている。
ポータブルと卓上機の最も違う点は電圧である。8V以上でなければ出せない音がある。
MUSES01は公式電圧9V以上で駆動できる。(実用的には7.5Vくらいでも動くが)
つまりMUSES01にしか出せない音が存在するのである。
4Vで駆動できる他のOPAMPでは出せない音が存在する。
精密で、透明で、広い空間、広い音域、豊かな音楽性、空間再現力、
HAV3のレビューで伝えたように、他のOPAMPでは聴こえない領域の音まで聴こえてしまうほど、
音源の真髄を聴けるようなOPAMPである。
もちろん、DACや出力装置にも相応の性能が求められる。
IL300AffettoやK712で聴くとMUSES01の良さが分かる。

スピーカーで聴くなら

MUSES01を普通のスピーカーで聴いても、あまり性能の高さを実感できない。
MUSES01は詳細に空間を再現するが、普通のスピーカーではあまり伝わらない。
スピーカーの場合はMUSES02やOPA627のほうが、音が近く感じて迫力を感じる。
MUSES02とOPA627は音質は同等だが、MUSES02は整えられた音楽で、
OPA627はダイレクトでストレートな音楽である。
JAVS X3-HDSD-DACにMUSES01を装着してスピーカーで聴いているが、
MUSES01が性能を発揮できる環境があれば、MUSES01にしか表現できない音楽を聴ける。
普通の環境ならば、スピーカーで聴くならMUSES02かOPA627が無難である。

MUSES01とMUSES02

MUSES01とMUSES02の音質、音楽は基本的に同じである。
MUSES02は電圧を落とし、性能を落として、普及用として作られた下位機種である。
電圧の違いもあり、MUSES02のほうが普及している。
MUSES01が性能を発揮できるDAC、スピーカー、ヘッドホン、イヤホンが少ないこともあって、
MUSES02が高性能であると思っている人が多いが、大きな間違いである。
MUSES01が上位機種でMUSES02が下位機種である。
きちんと分かる環境で聴けば、両者の性能の違いははっきりと分かる。
普及価格帯のヘッドホンアンプはTPA6120という1チップによる安易な方法が定着しているため、
OPAMPやディスクリートアンプによる音を聴く機会が少ない。
高性能ヘッドホンアンプにMUSES01を挿して聴いたら、
ポータブルプレーヤーに大金を出すなんて、ばからしいと感じる。

OPA627とOPA827

性能は同等で、音質もほぼ同じだが、
同じ環境で聴けば、OPA627が少しだけ良い音に感じる。
CARAT-TOPAZのライン出力はOPA827、ヘッドホン出力にOPA627を挿して聴き比べると、
ほとんど同じ音に聴こえる。OPA627の優位性を感じない。
理由は2つ考えられる。1つはCARAT-TOPAZはOPA827に最適化されていること。
もう1つは、ライン出力のほうが少しSNが高いから。
最適化されているOPA827のほうが、最適化されていないOPA627より良い。
そのくらい両者の差は小さいと思う。
環境や好みで両者の立場は逆転してしまうだろう。

LME49990とLME49860

どちらも高性能で、くせが無いのでI/V変換にも使える。
解像度が高く、SNが高い、味付けが無い真面目な音。
どちらも出力段に使えるが、やはりLME49990のほうが1ランク上。
基本性能が高いので、私は出力段の前段のI/V変換や音質調整に最適だと思っている。
透明感があり、キレのある音を出してくれる。

DENON SC-M39とLP-2024A [その他DAC、アンプ]

低価格システムを最適化する

ASUS Xonar Essence STX とLP-2024Aが予想以上に良くなってしまったので、
SANSUIのサテライトでは役不足になってしまったので、買ってしまいました。

DENON SC-M39
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このスピーカーは良い。味がある。但し少しくせがある。
メインPCのBlow5は味付けの無いリファレンスなので、味があるスピーカーがほしかった。
このスピーカーはコンパクト。実測径は10cm。
しかし、小さな筐体から想像もできないほど、質の良い低音が出る。
中低音が前面に出る音。ボーカルも前面に出る。
押し出し感の強い中低音とボーカル。
広くて立体感のある音楽を描き出す。
このサイズでどうしてこんな音を出せるのかと思う。
大型スピーカーの雰囲気を味わえるスピーカー。
背面のバスレフダクトを開放すると、結構低音が出るが、
私はスポンジで塞いで制動力のある低音にしている。
サブウーハーが無くても十分に低音が出る。

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一般のレビューでは、高音が低音に埋もれてしまうという評価が多い。
確かに、普通に使ったら高音が低音に負けてしまう。低音は十二分に出ている。
全体的に音は芯があって強い音である。
線の細い美しい高音が出るスピーカーではない。

OPAMPで音を最適化する

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美しい高音と引き締まった低音を出すには、どうすれば良いか?
キーワードは、高い解像度、高い透明度、高い応答速度。
DENON SC-M39に最適化するために、ASUS Xonar Essence STX のOPAMPを選択しました。
この条件に最適なのは、LME49990だと考える。
LME49990は高音をしっかり出す。引き締まった低音を出す。キレのある音を出すOPAMPだ。

LP-2024AにはどのOPAMPが最適か?

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ソースとスピーカーは決まったので、アンプのOPAMPは何が最適か?
まず、チョイスしたのはLME49990。
LME49990→LME49990は、非常にキレのある音。高音がくっきり強く出る。
普通のスピーカーで聴いたら、高域寄りで硬い音に聴こえるかもしれない。
低音に負けない高音。高音も低音もくっきり出る。
このスピーカーで、こんなに鮮明な高音がでるのか!と驚いた。
この音はすばらしい。
しばらく使って、また他のOPAMPを試してみることに。

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LME49990→LME49990は良い音だが、少し高音が多い気がする。
OPA827は少しバランスが良いかと思うが、大差無い。
何度も差し替えて、最後にチョイスしたのは、やはりOPA627。
OPA627はバランスが良い。何よりも音が良い。
音質が良いということではなく、このクラスの性能差は無いに等しい。
性能ではなく、聴覚的に優れている。自然な音である。美しい音である。
音として、声として、音楽として、整った音である。ということ。
OPA627とほぼ同じ音なのがMUSES02。
両者の違いは、音のバランスや音楽表現の違い。音質は同等。好みの問題。

出力段にはMUSESかOPA627

というのが、私の持論である。
スピーカーに出力するのでも、ヘッドホンに出力するのでも、
最終的な出力段には、MUSESかOPA627というのが、私の結論である。
MUSES01、02、OPA627は聴覚的に非常に優れている。すばらしい音である。
ヘッドホンで聴くなら、私は迷わずMUSES01をチョイスする。
スピーカーで聴くなら、OPA627が第一候補になる。

ソースはLME49990、アンプはOPA627

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LME49990→OPA627によって、非常にバランスが良くなった。
すばらしい音である。音が整った。
十分に美しい高音が出る。量感があり引き締まった低音。ボーカルと低音がくっきり出る。
この小さいスピーカーで、広くて立体的な音楽を描き出す。何も不満が無い。

PCIサウンドカードとアンプとスピーカー、全て合わせて約2万円。(+OPAMP)
全部で2万円!でこの音。笑っちゃうくらい良い音です。
こんなに安いシステムで、こんなに良い音を聴いてるのは私くらいだろう。
OPAMPを最適化すれば、こんなにすばらしい音になる。

もちろん、メインPCのシステムほうが性能は優れている。
メインPCのシステムは心に響く音楽。
サブPCのシステムは体に響く音楽。

CARAT-TOPAZ Signature vs ASUS Xonar Essence STX [Styleaudio]

最高音質USB-DAC vs PCIサウンドカード

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Xonar Essence STXが標準OPAMPなら、CARAT-TOPAZの圧倒的勝利だが、
OPAMPを交換すると、以外にもガチンコ勝負になります。
基本的なチップ構成を見ると、
           DAC     I/V変換     出力
CARAT-TOPAZ   PCM1792A   OPA604   OPA827
Essence STX   PCM1792A  LME49860  LME49990

これは全くの互角と言っていいです。

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再生スピーカーはメインPCのBlow5、
サブPCとの接続はベルデン8412と88760を繋いだので、音の劣化はありません。
CARAT-P1のスイッチで切り替えて聴くので、厳密な聴き比べができます。
同じ曲を同時に流し、スイッチで切り替えて聴くので、タイムラグがありません。

同じように聴こえるが

ぱっと聴きはほとんど同じ音に聴こえます。
普通のリスニングスピーカーなら同レベルに聴こえるかもしれません。
しかし、やはりCARAT-TOPAZの音が優れています。

まず、CARAT-TOPAZは透明感があります。チップは同等なのにSNに差が出ています。
CARAT-TOPAZは出力段になっても、ほとんどSNが下がっていない感じがします。
Essence STXは出力段では、少しSNが下がっています。
CARAT-TOPAZは音楽に奥行きがあります。

そして、CARAT-TOPAZは音の広がりがあります。
音の余韻や細かい音までも精密に再現しています。
音の劣化や欠落がほとんど無いと感じます。
広い音楽を再現して、音楽に包まれるような感じがします。

そして最後に、Essence STXだけを聴くと、定位感が高いと感じますが、
CARAT-TOPAZはさらにその上をいきます。
CARAT-TOPAZの音は定位がビシッと完璧に決まっています。鮮明さが違います。
全ての音のフォーカスが完璧に合っていると感じます。
CARAT-TOPAZは全ての音が針の先のように尖っています。
Essence STXの音は針の先がちょっとだけ丸まっている感じです。
CARAT-TOPAZに比べると、Essence STXの音は、ちょっとだけぼやけています。
CARAT-TOPAZの音は非常に立体感があります。

誤解しないでほしいのは、これは非常に高次元の比較です。
Essence STXの音が悪いのではなく、CARAT-TOPAZが良すぎるのです。

CARAT-TOPAZはやはり世界最高のUSB-DACである

同等のチップを使っても、このような差が生じてしまいます。
普通に聴く分には非常に小さい差ですが、この小さい差が感動するかしないかの差になります。
CARAT-TOPAZの音楽は心に響く音楽です。
この小さい差を生み出すために、Styleaudioは部品1つ1つのマッチングを確認して選定しています。
これだけ完成度を上げるために、どれほど膨大な時間を費やしたか分かりません。
感動を生み出すためには、それ相応の情熱を注ぎ込まなければなりません。
単なる機械ではなく、Styleaudioの情熱の結実がCARAT-TOPAZです。
その名の通り、宝石のような音です。

今回の比較試聴によって、CARAT-TOPAZのすばらしさを再認識できました。

Essence STXのヘッドホン出力について

Essence STXのライン出力は非常に優秀だが、ヘッドホン出力はどうなのか?
ヘッドホン出力はヘッドホンアンプTPA6120を使っています。これは一番メジャーなICです。
I/V変換をLME49860に交換したので、ヘッドホンの音質も向上します。
Essence STXのヘッドホン出力も非常に優秀な音質です。
高音も低音もしっかり出ます。TPA6120はリスニング用に若干味付けしているように感じます。
リスニングにおいて音楽の楽しさを味わえる音になっています。

SONY MDR-1Rは余裕で駆動できます。
AKG K240も十分に駆動できます。
AKG K701はノーマルゲインでは8分程度という感じですが、低音が細くなります。
K701で聴くならHIGHゲインが良いですが、HIGHにすると音量を30%位にしなければなりません。
K701はHIGHとLOWの中間設定があればいいと感じます。
HIGHにすると低音が豊かに出て、広い音楽を聴けます。
Essence STXのヘッドホン出力は、高音質ヘッドホンアンプと言っていい音質だと思います。

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PCIサウンドカードについて

普通に聴く分において、これだけの音質で不満が出るだろうか?
下手なDACを買うより、ずっと良い音質である。
見た目が高級なDACを買って、ケーブルやら何やらお金をかけて、それが楽しいのだと思うが。

最近は外付けDACに市場を奪われ、PCIサウンドカードは地味な存在になってしまったが、
PCIサウンドカードは長らくクリエイティブとONKYOが牽引してきた。
最近はONKYOが下火になり、後発でASUSが参入してきた。
ONKYOはオーディオメーカーらしく実用性能に優れた製品だと思う。
ASUSはPCメーカーらしくハイスペックDACを搭載して登場した。
ASUSのサウンドカードが優れているというわけではなく、時代にマッチしたのだと思う。
ONKYOがDSD対応カードでも出すのなら、また他社を引き離すことができるが。
ONKYOのカードもASUSのカードも高性能DACと互角に渡り合える実力を持っているのは事実である。

ものづくりを知っているメーカー

ASUSは非常に質実剛健なメーカーである。
恐らく、大手メーカーのPCパーツなどを製造していると思う。
大手メーカーは自分ではものづくりはしない。実質的には企画販売会社である。
大手メーカーは利益を得ることが目的で、ものづくりが目的ではない。
ASUSは純粋なメーカーである。ものづくりを心得ている。
ものづくりを知っているメーカーが自社責任において販売する製品は、品質、性能、コスパが高い。
私はPCを沢山自作してきたが、最近はASUSのM/Bしか使わない。
ASUSのM/Bで不満が出たことは一度も無い。品質、性能が高い。
JAVSにも同様のことが言える。

初代のXonar D2/PMはPCメーカーらしい、オーディオ素人っぽさがあったが、
二代目Xonar Essence STXはPCメーカーらしさを感じないほど完成度が高い。
三代目Xonar Essence STXⅡの最大のトピックは温度補償型水晶発振器(TCXO)を搭載したことだろう。
高温になるPC内部でも正確なクロックを刻むだろう。堅実な進歩をしている。

PCIサウンドカードと外付けDAC [その他DAC、アンプ]

ASUS Xonar Essence STX PCIサウンドカードを買った

中古を格安で購入、サブPCに入れ替え。
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DACチップはPCM1792A
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OPAMPはソケット式
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標準OPAMPは出力にLM4562、I/V変換にJRC2114
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ヘッドホンアンプはTPA6120
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コンデンサはニチコン、右上のコネクタは5V、12V給電用
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仕様は完全に、高性能と言われる外付けDAC並み。
価格にしては標準OPAMPも悪くない。
外装は高級DACでも安物OPAMPを使っているDACは沢山ある。

ちなみに今まで使ってたASUS Xonar D2/PM(PCM1796搭載)
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PCM1792搭載品とPCM1796搭載品の違いは?

Xonar D2/PMの音も良かった。PCの音としては最上級です。
SN、解像度が高いが、何かあっさりとした音だった。
例えて言うなら、高性能ポータブルのような音。
Xonar D2/PMとEssence STXの違いは、DACチップの違いよりも、
それ以外のアナログ回路の違いが大きいと思う。
Essence STXは本格的な仕様だ。部品もグレードアップした。
大きな違いは5Vと12Vの外部給電が付いたことだと思う。
やはりアナログ回路は電圧、電力が必要である。
M/Bから給電されるのは、3.3Vと12V。
恐らく、デジタル回路は3.3Vか5V。アナログ回路は8.3Vか12Vを使ってると思う。
外付けDACと何ら変わらない仕様である。

サブPCに装着
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私のPCは音楽PCではない、基本的にゲームが出来る仕様です。

D2/PMとEssence STXの音の違い

実際に音を聴いてみると、やはり違う。
SN、解像度などは大きな差は無いが、音の密度が濃く、情報量が多い。
アナログ回路が大幅に向上していることが分かります。
高性能ポータブルから高性能卓上DACに変わった感じ。

OPAMPを交換

出力にLME49990、I/V変換にLME49860。
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LME49990は最高級のOPAMPです。
LME49860はコスパが高く、性能が高く、くせが無いのでオールマイティ。
これ以上のOPAMPはサブPCには投資できません。
このOPAMPコンビのコンセプトはコスパと透明感とスピード感です。

OPAMP交換後の音は?

すばらしい。
この音は外付けDACと何ら変わらない。それも相当高性能なクラスのDAC並みです。
CARAT-TOPAZの音に肉薄しているのでは?と思うくらい。
Essence STXは高性能OPAMPの性能をしっかり発揮できます。
音がさらに1ランクアップしました。
ていうか、標準OPAMPで5分も聴いてないし。(標準OPAMPは論外)
次回はCARAT-TOPAZと比較試聴してみます。

PCIサウンドカードと外付けDAC

PC内部はノイズが多いと言いますが、特に感じたことはありません。
多少SNが下がっている可能性はありますが。
それよりも心配なのは、電源がPCと共通なこと。PCの電源が良いのか悪いのかは知りません。
しかし、実際に音を聴いてみると、十分に良い音を出せることが分かりました。
PC内蔵で良い点は、伝送ロスが無いこと。
あまり知られていませんが、USB伝送はロスが多いです。
ユニブレインUSBケーブルとSOtM tX-USBを使うと、通常の伝送がいかにロスがあるのか実感できます。
私はノイズ問題よりも伝送ロスのほうが多いと感じています。
ノイズ問題はメーカーが高級DACを売るための言い訳だと思います。

オーディオにお金をかける人は、オーディオ機器の所有満足感を重視します。
PCIサウンドカードはPC内に入ってしまうので、所有満足感がありません。
ピカピカ光る筐体も無いし、存在感がありません。
サウンドカードは筐体も無い、電源も無い、ボリュームも無い、基板1枚だけです。
だから、コストパフォーマンスが良いのです。
所有満足感が無いから、音質を良くするしか存在感を表すことができません。
逆の言い方をすれば、外付けDACは外装を高級にすれば満足してしまうので、
中身の基板や部品はお粗末な物が多いのは事実です。
10万円のDACがこんな安物OPAMPを使っているのか!と思うことは多々あります。
1万円以下の中古のサウンドカードが10万円のDACより良い音である。
これがオーディオ業界の現状です。


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